「河内長野市れんけいエチケット集」(第2版)について
◎発行趣旨
「多職種連携」にあたってのエチケットの重要性が、神奈川県横須賀市の「在宅療養連携推進 よこすかエチケット集」(企画:横須賀市在宅療養連携会議)で説かれています。
それによりますと、「職種や職場が違えば仕事内容も立場も違います。時には、意思の疎通がうまくいかなかったり、誤解が生じたりします。異なる職種が連携するときに、明確なルールが決まっていないこともあります。そんなことでスムーズな連携を阻害されるのではなく、お互いの立場を理解し、思いやりをもって行動することが、相互の信頼関係を深め、気持ちよく仕事をすることにつながるのではないでしょうか。このエチケット集は、市民の在宅療養を支える多職種のみなさまが連携する際に、相互に知っておきたいマナー、気をつけたいエチケットを文章化してまとめたものです。社会人としてあたりまえの基本的なエチケットから、意外と気づかない事柄まで、さまざまな角度からピックアップしました」とあります。エチケットとはそもそも、特定の相手を不快にさせないための気配り、礼儀とも言われています。
河内長野市では、横須賀市の精神に倣って、医師、看護師、ケアマネジャーはじめ専門職がお互いエチケットやマナーを守りながら、ちょっとした気遣いと優しさをもって、日常の関係を良くしていってほしい、更には「多職種連携」を進めていってほしいという思いから、地域ケア会議では、「れんけいカフェ」での編集会議を経て、このエチケット集を平成29年1月に刊行しました。
あれから、4年余、元号がかわり、様々な災害が起こり、新型コロナウイルス感染症が流行るなど、市井の状況はめまぐるしく変わり、人間関係は更に複雑なものになってきたように思われます。ですから、こういう時こそ、円滑な多職種連携、アドバンス・ケア・プランニング(ACP=人生会議)の実践を醸成していくためには、引き続いて、地域における医療介護福祉法務を担う関係者が、「ちょっとした気遣いと優しさ」を持って、お互い気持ちよく、有機的に連携できることが重要と考えました。そのため、今般時節に合わせる形で、エチケット集を改訂いたしました。
今回、この新エチケット集は、心構えのようなことも列挙させて頂きながら、ACPなど最新情報や成年後見制度の内容等を新たに加味したリニューアル版となっております。
また、この新エチケット集はこれで終りではなく、今後改訂を重ねていきたいと考えておりますので、編集に係る意見・提案・アイデア等を随時募集していきたいと思っています。そのため、その募集記事をエピローグの中に掲載しました。
◎編集室
河内長野市医師会地域連携室が、新エチケット集の編集室を担っています。